島名から空き家を探す
忽那諸島は松山市沖に浮かぶ、大小30以上の島からなる瀬戸内の離島です。
そのうち有人島は9島。農業や漁業を主な産業としながら、穏やかな暮らしを営んでいます。
松山市街からのアクセスも良いため、忽那諸島に住みながら松山の市街地へ通勤している人もいます。
「忽那諸島」とひとくくりに言っても、島の名産や歴史、町並みや文化など、島ごとの個性はさまざま。
あなたが「ここだ!」と思える島が、きっと見つかります。
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高浜港よりフェリーで約1時間、忽那諸島の中では最も面積が大きく、人口も多い島です。高速船であれば約30分でアクセスできます。小学校や病院、スーパーマーケットも島内にあり、生活していくうえでのインフラは忽那諸島の中で一番整っています。
愛媛県内でも有数の柑橘産地として知られ、柑橘の出荷量は全国の離島の中でNo.1。かつて中島産の柑橘は「丸中」ブランドとして知られ、高級柑橘の代名詞とされたほどで、いまもその品質は変わりません。また、毎年8月に行われるトライアスロン大会の会場としても全国的に知られており、約500人の選手たちは大会に合わせ島内有志の家に民泊することもあります。
その他、ヒメボタルの大群を鑑賞したり、忽那水軍の足跡を追ったり、夏は姫が浜ビーチ・アミアゲビーチで遊ぶなど見どころや遊びどころも満載の島です。

松山市街に最も近いのが興居島。フェリーであれば約10分で到着できる利便性から、興居島に住みながら松山市街へ通勤・通学する人もおり、もっとも手軽に島暮らしができる島といえるかもしれません。入り組んだ海岸線のため、島のいたるところに絶景スポットがあり、サイクリングやウォーキングを楽しめます。春には島内88カ所の札所をめぐる「島四国八十八カ所」が開催。250年ほどの歴史を持つこの島遍路には多くの人が訪れ、島がにぎわいます。
中島同様、興居島でも柑橘栽培がさかん。ほかにも白口ちりめんやカレイ、メバルなど海と山の幸を楽しめます。
*興居島は市街化調整区域です。賃借、購入は可能でも、建替が困難な場合があります。ご注意ください。


中島(本島)の東に位置する睦月島。猫好きな人たちには「猫の島」としても知られています。睦月島に到着する頃、フェリーから見える集落の町並みには立派な長屋門が立ち並んでいます。これはかつて、睦月島が伊予かすりの行商人たちが暮らす島として栄えた名残り。今も趣深い装飾をほどこした家々が並んでいます。
島の西にある幟立山(おりたてやま)、東にある高松山(たかまつやま)を8の字に走る農道は「睦月スカイライン」と呼ばれ、およそ15kmにわたり海と山の絶景を楽しむことができます。

忽那諸島の東部に位置し、中島や睦月島からも距離の近い島です。標高約70mの皿山(さらやま)の頂上からは360度のパノラマで瀬戸内海の景色を一望することができます。木村佳乃主演の映画「船を降りたら彼女の島」のロケ地となったのもこの野忽那島です。
野忽那島に唯一存在していた野忽那小学校(明治10年開校)は、昭和62年より離島としては全国初のシーサイド留学制度を導入し、全国各地の小学生のべ120名が里親のもとで1年間の島暮らしを経験しましたが、残念ながら過疎少子化の影響で小学校が廃校になるとともにシーサイド留学制度も21年間続いたその活動を終了しました。


広島県に最も近い怒和島は、上怒和(かみぬわ)と元怒和(もとぬわ)の2集落で構成されています。怒和島もほかの島と同様柑橘栽培、とくにレモンの栽培が盛んでしたが、近年は上質な玉ネギの栽培も活発になっています。また、島民の多くは漁業権も持っており、農業と漁業を両立する「働き者の島」です。島中で見られる、丁寧に石垣が積み上げられた玉ネギ畑の景色にもその島民性を垣間見ることができます。
怒和島近くの小島、クダコ島は瀬戸内海でも有数の漁場として有名で、釣り人たちに人気のスポットです。

愛媛県、山口県、広島県の県境に位置する津和地島。かつては瀬戸内海の要衝として参勤交代に向かう諸大名を接待するため、松山藩のお茶屋が港に置かれていたそうで、現在は御茶屋跡の碑が建てられています。ここ津和地島も柑橘栽培のほか玉ネギ栽培にも力を入れており、とくに砂地で作る甘味の強い上質な玉ネギは、各方面から注目を集めています。
秋祭りでだんじりを引くのは、忽那諸島内では唯一津和地島だけです。かつては4台のだんじりが出ていましたが、現在は過疎化の影響で組ごとに3台のだんじりを担いでいます。


「ナショナル・ジオグラフィックマガジン」で「日本古来の美しさを残したパラダイスの島」として紹介された二神島。現在も、瀬戸内海の景色が楽しめる白浜の美しい海岸はもちろん、県の天然記念物に指定されているビャクシンの群生地、樹齢130年を越える高さ5mの大サボテンなど自然の美しさを満喫できる島です。

しずくのような形がかわいい釣島。リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計し、明治6年に検察された日本でもっとも古い灯台のひとつ「釣島灯台」があるのもこの島です。ほかの島と同様に柑橘栽培がさかんなほか、タコ漁も主力産業として島民の生活を支えています。秋にはモイカ(アオリイカ)の釣り人が多くやってきます。
*釣島は市街化調整区域です。賃借、購入は可能でも、建替が困難な場合があります。ご注意ください。


人口20名ほどの小島、安居島。安居島へは松山市の北条港から船で渡ります。安居島で採れる柔らかなひじきは、収穫から加工まですべて島民らが手作業で行っているため数量は少ないのですが、一流の料理人も唸るほどの品質の高さを誇っています。各家庭では自家菜園を作っており、ほぼ自給自足に近いスタイルで生活しています。