家の三方が海。ルーフバルコニーからはパノラマ絶景
非常に人気の高い海に面した物件。なかでも今回の物件は海にせり出した形の土地に建っていて、海上といっても過言ではない極めて希少価値の高い家です。というのも、元行政関係者によると、「そもそも、あんなところに家が建っている事自体がおかしい」とのこと。どうやら旧中島町(現在は松山市になっています)の頃になんらかの特殊な事情で個人の所有地になったいきさつがありそうですが、今となっては謎のまま。いずれにせよ、今後、このような立地の家が出てくることはなさそうです。その意味で希少度はMAX。海が大好きな方にはまたとはないチャンスです。
築年数はおよそ30年。内装はほぼ修繕不要だが、家屋の端に傾きが…。
一見するとコンパクトに見える平屋ですが、中は思いのほか広く、リビングダイニングと5部屋に加え納戸があり、外階段を上って海側の屋上にはバルコニーもあります。
奥の部屋の内壁の一部に、以前に水が侵入したような痕跡がありますが、それ以外の部分は綺麗な状態を保っており、状態は良さそうです。
外装、特に金属部分には潮風が当たるため経年相応のサビなどの劣化が見られるも、屋根を含め直ちに修繕が必要な箇所は見当たりません。
※ただ唯一とも言って良い大きな問題点があります。家屋の西側の地面が少し沈下したようで、和室の端に部分的な傾きがあります。現状では使用にほとんど問題はないものの、これが進行するようであれば大問題です。入居(購入)前には必ず現場で確認をして、判断して頂くことが条件です。
【この物件の契約に関して】売買優先だが、賃貸も可能
基本的には売買を前提とした家ですが、最長2年の条件付きで賃貸も可能となっています。売買にしても賃貸にしても、細かい部分は家主さんと話しながら決めていくことになりますので、家はすでに空いた状態ですが、入居までには少し時間が掛かりそうです。また、現状のままの契約となりますので、納戸は家財の片付けが必要です。
【重要】海上ならではのリスクをどう捉えるか
この物件に入居される方に特に考えて頂きたいのは、荒天時や災害時のことです。晴天時にはこの上なく気持ちの良い立地ですが、台風はもちろん冬の季節風などで海が荒れるたびに潮風が吹き付けることが予想されます。それを考慮して、海に面する側はコンクリ造りで窓は小さく取ってあるため、過去の台風でも家が壊れた形跡はありません。しかし、南海トラフ地震で津波が来る場合は、少なからずダメージを受けることは避けられないでしょう。
行政の想定では、津波到達までには地震発生から2時間前後の間があるため避難は十分に可能と思われますが、家屋の損壊のことを考えると、この物件だけの一拠点で生活するのはリスクが高いかもしれません。二拠点生活または別荘利用、宿泊施設としての利用などでリスクヘッジを考えるのも手。
周辺の状況は・・・
現在、西中島では最も人口が多い宇和間。多様性あふれる地区で、農業者と漁業者が共存し、農業面でも慣行農法と有機農法の両方が営まれている。外からの人を受け入れる寛容な気質もあり、移住者や子ども多い。海を挟んだ対岸には怒和島や広島県の島が見え、景色は非常に良い。島の中心地・大浦まで車でも10分かかるので交通の便は悪い。
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