中庭に竹がびっしり…。まるでおとぎ話の世界
住宅密集地にありながら、門を入ると竹藪が広がっていて不思議な感覚に包まれる物件。空間としての雰囲気は非常に良いのですが、建物は激しく劣化しており、そのままで住むことは難しそうです。5部屋ある平屋の母屋の下には、ほぼ全面に大人が直立できないほどの高さの半地下があり、かつては物置場として使われていた模様。キッチン部分は増設された形跡があり、風呂場の湿気が原因かかなり痛みが激しくなっていますので、水回りは大掛かりな修繕が必要になりそう。
経費の一部を売り主が負担する初めての試み
物件価格は0円ながら、この物件の最大の特徴は「売り主が買い主に対してリフォーム(または取り壊し)費用を補助してくれる」という点にあります。その額なんと50万円。つまり、実質的にはマイナス50万円の家と言えます。
というのも、門と母屋の間の壁がかなりひどく傷んでおり、安全に暮らすためには部分的な取り壊しが必要となりそうです。そこだけでも相当な費用が見込まれるため、現在の家主さんが費用の一部を負担してくれるというもの。そのためDIYで費用を抑えていけば、自己負担金はかなり少なくできるかもしれません。
各所に大小の損壊が見られるので、何をどこまで直すかが肝
門のところ以外にも、母屋の増築部分を中心に床の傾きや壁の崩落など大小様々な損壊があります。すべてをしっかりリフォームするとかなりの金額になるため、ある程度は目をつむって住環境をほどほどに整えることになりそうです。そのため完璧を求める気質の人にはおすすめできません。またどう考えても工事レベルの改修が必要になるので、大工作業が得意な人に引き受けていただきたい物件です。
周辺の状況は・・・
中島の中心地となる大浦地区北部の物件です。集落(住宅密集地)の端のほうにあるため、周辺はかなり静かです。家のすぐ前は軽自動車がかろうじて入れる狭い路地ですが、車の往来はほぼないと言っても良いでしょう。海までは徒歩2分ほどで出られ、港や病院までは徒歩10分弱。比較的近隣には新しいスーパーがあります。
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