残置物多数のいわゆるゴミ屋敷だが、実は狙い目かも!?
宮野地区にある庭のある長屋門の古民家。といっても、門は端の方から朽ち始めているため、大規模な修繕か取り壊しが必要になりそうですが…。逆に、門以外の家屋部分は雨漏りも見当たらず、状態は比較的良し。特に離れに関しては畳も綺麗でそのまま使える状況です。
最大の問題は、残置物(ゴミ)。家屋内の半分くらいの空間が残置物で足の踏み場がないような状態で、一見は“どうしようもない”物件のように見えます。しかし、建物の状態は悪くないため、片付けと掃除さえすれば状態の良い家が出に入るというわけ。片付けが苦にならない人にはオススメ物件といっても差し支えないでしょう。
小不動産そのものの価値と片付けやリフォームのコストバランスは…
母屋にあたる家屋部分は、瓦にもスレート瓦が採用されている点など決して重厚な作りとは言い難いものの、建具などにはこだわりが見られ、内部の雰囲気は良し。綺麗に片付いていれば50万円前後で売り買いされる物件と思われます。門の破損箇所の対応費や残置物の処理費などを勘案しての2円物件となっています。もし、業者さんに頼むとすると、門だけで50万以上、残置物の処理でも50万は掛かるでしょうから、0円物件にしてもコストが上回ります。ですので、この立地に価値を見出す方以外は、ご自身で片付け(不要な物は島内のクリーンセンターに持ち込む。軽トラ必須)、DIYで修復または取り壊しができる方でないと難しそうです。
周辺の状況は・・・
中島の南側に位置する宮野地区。島の中でも特にみかんが美味しい地区であり、今も山奥まで畑が健在です。ただ、専業農家率と高齢化率は高く、全体的にひっそりした印象があります。県道のそばには商店があり、パンやアイスクリーム他ちょっとした日用品が地区内で買えます。車で3分のお隣の神浦地区まで行けば港もあり、そちらの商店ではもう少しいろいろなものが買えます。