すべてが揃った、とんでもない物件
門構え、母屋(築100年超)、離れ(築55年)、庭、倉庫、駐車場、必要であれば自家菜園も…。思いつく限りの田舎暮らし要素が一通り揃った文字通りオールインワン物件です。海まで30秒の立地でありながら、少し海抜があるので津波の心配もほぼなし。海の方角は北西で、美しい夕焼けが見られます。数年前まで人が住んでいた家なので、トイレは水洗化されており、風呂もそのまま使える状態です。県道に面し、家を囲むように柑橘畑が広がっているため、隣接する家はなし。ちょっとしたポツンと一軒家のような状態です。
母屋の修繕と家財の処分がネックか
母屋は生活空間としてはそのままでも住める状態ですが、各所にシロアリの被害形跡があります。ただ骨組みに使われている部材は極太なので、家全体の強度はまったく問題ないと思われます。その他、廊下の床の傾きがあったり、屋根の垂木が折れているところもあり、部分的な傷みが散見されます。台所は昔ながらの土間づくり。過去には雨漏りもあったそう(現在は応急処置済み)で、全面的なリフォームを推奨します。すべてをしっかり直していくには、相当なお金が掛かりそうです。
また、倉庫や物置部屋、屋根裏には家財道具がぎっしり入っており、不要なものを処分するのにもかなりの時間と労力が見込まれます。見た感じでは使えるものも多いので、宝探し気分で楽しみながらやれる方なら良いのですが…。
家主さんの願い
必須ではないのですが、できれば庭の松を世話をしてくれる人に買っていただきたいというのが家主さんのご希望です。この松は専門業者さんに頼むと年間20万円ほどの剪定費用が掛かるという話ですので、松の剪定の心得がある、または松の剪定を覚えたいという方を歓迎します。
島内には、松の世話ができる方も何人かいますのでご紹介はできます。
周辺の状況は・・・
この物件がある熊田地区は人口90人ほどの小さな集落ですが、子どもが比較的多く、島内では最も高齢化率が低い集落でもあります。近くにはパンカフェがあり、そこを超えるとすぐ海という好立地。スーパーや主要港がある大浦までは車で10分弱。もう一つの神浦港へも車で10分ほどでアクセス可能です。