母屋は古民家、離れは鉄筋コンクリート
築100年近いと思われる母屋は、屋根や床の一部は修繕が必須ではあるものの、古民家らしく立派な部材が使われており経年の貫禄がある。内部は雨漏りのダメージで壁や床が痛み始めている他、布団や家具など家財が多く残っているので片付けには時間が掛かりそうです。
一方の離れは鉄筋コンクリートの2階建てで、一階にはハイカラな洋間、屋上には洗濯物を干したりBBQができるほどの広さがあります。こちらは修繕必要箇所はほぼ見当たらないものの、空き家期間中に屋内でツバメが営巣してしまっていたため、いたるところが汚れてはいるので入念な掃除が必要です。
風呂とトイレは母屋と離れの間にあり両方から使える形になっています。トイレは水洗化されていて、共有トイレの他に、母屋と離れに一つずつ。合計3つあります。キッチンは母屋のみ。
部屋数が多いので改修してシェアハウスやゲストハウスといった利用方法もありそうです。
住み始めるまでに掛かりそうな費用の大まかな予想
最も心配なのは母屋の屋根です。離れの屋上から目視で分かるほど瓦と瓦の間がすいているので、屋根全体を葺き直すか、何箇所かだけ応急処置で済ますかになりそうです。かなり古いタイプの瓦屋根なので、長期的に考えれば全体の吹き替えが得策かも。葺き替える場合は200〜300万、部分的な修繕なら50万前後が目安です。屋根裏の雨漏りが酷い箇所には、家主さんがバケツを設置して雨水が内部に侵入するのを防いでくれていたので、躯体そのものへのダメージは軽度です。しかし、バケツで受けきれなかった雨水が内壁を伝って、畳まで侵食しているところもあり、畳の交換か床のリフォームは必要です。この費用が50万前後か。その他、細かい部分を言えばキリはないですが、上記の費用とは別で100万程度は見ておいたほうが無難な気配です。
コンクリ部分も各所に亀裂は入り始めており、将来的には部分部分の補修が必要になります。
※修繕費の目安はあくまで経験的な予想で、正式な見積もりを取ったものではありませんので参考程度にお考え下さい。
周辺の状況は・・・
神浦地区は中島の南部に位置し、南向きの斜面が多いことから、中島のなかでも最高品質のみかんが育つことで知られています。そのため必然的に農業従事者も多く、山の斜面には多くの段々畑が広がっています。人口は比較的多く活気もあり、集落内には商店が2つありますので、最低限の生活用品などは神浦のなかで手に入ります。
動画で紹介
※取材後、空き家バンクチームのメンバーが片付け&清掃に入ったため、現在はかなり状況が良くなっています。