海にほど近い小さな一軒家
松山からフェリーで40分の睦月島にある古民家です。睦月港からは物件までは徒歩で5分。間取りは4DKと、昔の家にしては小さめで使い勝手は良さそうです。いわゆる骨太の古民家感ではなく、昭和の一般住宅といった趣。築年数は70年前後と見られ、外壁や内装の各所に経年相応の劣化が見られますが、気にしなければほとんどのところはそのままでも使えそうです。ただちに修繕が必要なのは2階の雨漏り。水が染みて、徐々に天井が剥がれてきていますので、早急に補修するのが良いでしょう。また、2001年の芸予地震で1階部分の屋根瓦が傷んだそうで、その後に葺き直してあるそうです。
まずは最低限の修繕をして、劣化した各所を住みながらDIYでリフォームするのが現実的でしょう。
奇妙な造りの立体的な中庭
門を入ったところにある小さな中庭には、石が積まれて中二階くらいの高さのところにちょっとした畑のようなスペースがあります。その下は倉庫のようになっており、土の厚みはせいぜい15cm。実際に家庭菜園ができるのかどうかは不明ですが、もし家庭菜園でないなら、何のために作られたスペースなのかも謎です。そこ以外では敷地内に家庭菜園スペースはありませんので、野菜などを育てたい場合は近隣で土地を借りる必要があります。
残置物が多いが、水洗トイレは嬉しい
敷地内の倉庫には、ガラクタと思われるものがぎっしり入っていて、倉庫として使うにもまずは大片付けが必要です。また、倉庫以外の各部屋にも雑貨などがかなり残っており、ゴミ捨ての労力は相当なものになりそう。家の前の路地の突き当たりにも別棟の倉庫がありますが、雑木やツタに覆われてしまっており、中身の全貌は不明です。
一方、屋内の水回りの設備は比較的充実しており、風呂やキッチンは掃除をすればそのままでも使うことはできそうです(風呂のボイラーは壊れている可能性が高そう)。この物件の最大のセールスポイントは、浄化槽が入って、トイレが水洗になっていること。空き家をリフォームする場合、落下式トイレを水洗化するだけで100万近くのお金が掛かりますので、便器を替えるにせよ、すでに水洗になっているのは大きなアドバンテージです。