通りに面した離れと、少し奥まったところにある母屋の2軒セット物件
今回は、敷地が離れた2物件を母屋と離れと捉えてセットで売りに出しています。かつて食堂や宿としても使われていたことのある離れは中道に面していて、車も付けれるのでアクセス良し。二階の窓からは少し海も見えます。水回りはキッチンのみで、風呂はなく、トイレは使える状態ではありません。キッチンもかなり古くなっていますので、気持ちよく使うなら大掛かりな改修は必須。二階は比較的状態が良く、寝泊りだけなら少し掃除すればすぐにでもできそうです。
そこから細い路地を山側に向かっていくと、平家の母屋があります。こちらは築およそ100年の古民家。かつては仕出屋さんをされていたそうで、そのためキッチンはかなり広々しています。風呂とトイレのあたりはコンクリ増築されており、その繋ぎ目から雨漏りした形跡があります。(雨漏りの原因は分かっているので補修は簡単そうです)
間取りそのものも細部も、全体的に懐かしさが漂う作りとなっており、昭和と平成を丸々越えてきた
貫禄があります。西日本豪雨の際には床下と、一部床上に土砂が流れ込みましたが、確認したところでは骨格へのダメージは見受けられず、まだまだ家としては十分使えそうです。
2軒合わせて9DDKKの間取りです。
要補修箇所の目安について
母屋:キッチンや風呂、トイレは古いタイプではあるものの、そのままでも使えそうです。雨漏り箇所は早急に修理が必要です。また、残地物も多いので、まずは家財の整理とゴミ捨てが必須。各所にシロアリの食害も見受けられますが、少なくとも見えるところは軽度の被害。柱はしっかりしていて家の傾きはほとんどありません。点検口から確認したところ、床下には西日本豪雨の際の土砂が15cmほど積もった状態でのこっていますが、その後は湿気がたまった様子もなく、木材も朽ちてはいませんので、強度低下にはなっていない模様です。
全体的には100年相応の使用感がありますので、壁や床などをリフォームして新しい雰囲気にするなら、ほぼ全ての箇所が対象となりそうです。
離れ:通りに面したところの屋根瓦の一部が今にも落ちそうな状態になっているため、まずはそこの補修が必要です。補修しないまでも、安全確保の意味で、落ちそうなところだけでも先に落としておくのが良いでしょう。離れも築70年ほどの古い建物ではあるので、十分な趣はありますが、住居や商用で実用するにはかなりのリフォームが必要になりそうです。
周辺の状況は・・・
睦月島は忽那諸島の中では松山に近く、松山との航路はフェリーで30分。人口は180人ほど。島内にはお店も少ないので、買い物は基本的に松山に出ることになるでしょう。また学校もありませんので、お子様連れの移住をご検討の方は事前に行政とよく相談して下さい。
2024年にこの物件の裏手で火災が起こり、隣の家まで複数の民家が焼失しましたが、この家は奇跡的にほぼノーダメージだったそうです。(一部、外壁が焦げ、消防の放水により家の中まで水が入った形跡があります)そのため、現在、裏手側はなにもない広場のような状態になっています。