漂う昭和感。大掃除&リフォーム前提の大型木造2階建て
元怒和港から徒歩2分のところにある元民宿。集落の端にあり、裏手にはみかん畑が広がっています。民宿営業をやめたあとは建設業者さんが賃貸で借りて使っていたそうで、その後、数年の空き家状態を経て空き家バンクに登録されました。居抜きとはいう表現にはしましたが、実際はそのまま利用できそうなものが少なく、家財や食品などは大量に処分する必要がありそうです。
リフォームが必要になりそうな部分がありつつも、家屋全体の強度は健在で屋根瓦もまだまだ元気。雨漏りなどによるダメージが見られないので物件自体は長持ちしそう。
襖仕切で間取りの自由度が高い
一階には和室が5部屋と洋室が1部屋。和室は6帖×4ですが、間仕切りを取れば12帖×2としても利用可能です。キッチンは二部屋に分かれていて、片方はダイニングキッチンになっています。キッチンはいずれも古く、水回りのせいか床も劣化が見られるためリフォームが必要になりそうです。風呂とトイレは古めかしくはあるもののそのまま使えそうです。
二階には和室が4部屋と洋室が2部屋。すべて客間仕様になっていて、襖や欄間には見せる装飾が施されています。和室のうち3部屋は襖を外して22帖の一間としても使えます。二階にも洗面所とトイレがあるため、それらを活かして民泊施設やゲストハウスなどの利用にも良さそうです。
懸念ポイント
片付けをするにもリフォームをするにも、問題は車道に面していないこと。20m強は細い路地を通らなければならないため、冷蔵庫などの大型家電の運び出しはそうとう苦労しそうです。また、怒和島内にはゴミ回収施設がないので、タンスやテーブルなどは粗大ゴミの日に地道に出していくことになるでしょう。
※この物件は、土地と建物の所有者が異なります。今回、売りに出ているのは建物のみですので、借地料を払うか土地についても購入の交渉が必要になります。
※この物件は、月10,000円での賃貸利用も可能です。
周辺の状況は・・・
怒和(ぬわ)島は、上怒和・元怒和の2つの集落からなり、この物件は元怒和の港から徒歩2分ほどの距離です。島の特産品はみかん、玉ねぎ、魚介類。魚介は養殖業も行われています。
極めて勤勉な島民気質で、一軒あたりの平均所得が高いことでも知られます。島内に商店があり、週に一度の移動スーパーもやってきます。