離島の空き家初となる二神島の大型物件
※人口わずか50人強の二神島にある歴史ある古民家です。この物件に関して購入をお考えの方は、家そのものよりもまずは二神島という環境をしっかり考慮するのが良いと思われます。別荘利用の場合を除き、生活に利便性を求める方にはオススメはできません。島内に商店はなく、船の便も多くはありません。
二神島の港から徒歩3分。二神の典型定期な特徴である細い路地を入ったところにあるお宅です。路地に面して二階建ての長屋門があり、その築年数は30年ほど。しかし、門をくぐると中庭の奥に母屋があり、そちらは家主さんによると築150年とか。(記録が残っていないため正確な年数は分かりません)
各所に何度かリフォームが入ったようで、一見はそこまで古くは感じられませんが、座敷の一部には150年前の気配が残っています。
母屋の状態
まず、家財道具がほぼそのまま残されていて、かなりの片付けが必要です。玄関は非常に綺麗な状態で保たれており、入ってすぐは極上物件の様相。しかし奥の部屋では数箇所に雨漏りの形跡が見られ、最も悪化しているところは天井から落ちた水滴により畳も傷んでいます。その他、シロアリの食害跡も見られ、雨漏りと含めてダメージがどれほどかは定かではありません。少なくとも大なり小なりの修繕は必要になるため、物件の購入価格にプラスで最低でも200万円は覚悟しておいたほうがよさそうです。見た目でわかるほどの床の沈みも確認できており、おそらくは床下の根太や大引きにも傷みがでていると思われます。
ただ、片付けや修繕には費用がかかるものの、昔ながらの日本家屋がお好きな方にとっては、お金をかけても十分に直す価値のある立派な家屋です。
離れ(長屋門)の状態
門の建物は母屋よりだいぶ後に建てられており、推定で築30年ほど。その年代にしてはかなり立派な部材が使われていて、どっしりと安心感のある造りです。2階には高級民宿を思わせるような書院のある和室があり、母屋とは違う意味でこちらも価値あり。3つの部屋と2つの倉庫部屋があるので、母屋のキッチンと風呂を利用すれば、こちらだけでも十分暮らせる広さです。そのため、DIYなどでじっくり母屋を直していくならば、まずはこの離れを生活拠点とすると良いでしょう。
総合評価
残置物が過去最高レベルで多いということと二神島という立地条件のため5万円という格安価格になっていますが、歴史的な意味でも実用性の面でも物件の価値はかなり高いと言えます。経済的・精神的・時間的ゆとりのある方にはとてもオススメです。