利便性はイマイチだが、別荘としては最高
人口50人ほどの野忽那島にある大型一軒家です。築年数は40年弱と思われ、一部の雨漏り形跡を除けば、外装内装ともにかなり良い状態。集落の外れにあるため近隣の家まで少し距離があり、聞こえてくる音といえば小鳥のさえずりと波の音と虫の声。周囲を気にすることなく、のんびりと過ごせます。直接は海が見えないものの、徒歩1分で雰囲気最高のビーチに出られます。釣りや海遊びがお好きな方の別荘としては素晴らしい立地です。
風情を楽しみつつ、対極の贅沢を満喫できる家
細い路地に面した門をくぐると、椿ともみじが植えられた庭が広がり、庭石もあって庭園としての景観が楽しめます。また、裏庭もあり、そちらも家庭菜園に十分な広さです。1階は玄関から裏庭に出る勝手口まで長い廊下が続き、広々と奥行きが感じられます。1階にはダイニングキッチンや座敷のほかに囲炉裏のある小部屋まであり、その窓からは季節の風情が楽しめる造りになっています。
1階は一般的な家屋の造りで板間を含む和室が4部屋。打って変わって2階には広々とした18帖の洋室と8帖ほどの洋室(洋室2つは繋がった状態になっているため、実質的には26帖の空間になっています)、さらに一番奥には隠れ家のように和室があります。2つあるベランダのうちの1つはルーフバルコニーのような構造で、少人数ならBBQなどもできるよう手洗い場が設置されています。
全体を見ると、1軒で和と洋(ミニマルとゴージャス)様々な楽しみ方が詰め込まれた家屋となっています。
家財はそのまま、要修繕箇所も現状渡し
居抜き物件ですので、現在残されている家財一式はほぼそのままとなります。2階には超大型テレビ(おそらくブラウン管)やゴージャスなベッドがあり、運び出すのは大変ですが、そのまま使えるなら価値がありそうです。その他、変わった置き物など気になる小物もいろいろあります。『離島の空き家』で扱う物件の中では残置物は少ないほうですが、大物を処分するとなるとコストは掛かりそうです。
建物全体は綺麗に保たれているものの経年相応の劣化はあり、最も気になるのが廊下の奥から床間に雨漏りの形跡。現在も漏っているかどうかは定かではありませんが、原因はベランダの防水切れと思われ、もし現在進行形だとしても再度、防水加工を施して、こまめにベランダを掃除することで再発は防げそうです。現状、電気が通っていないのでボイラーなどの動作確認はできていません。
周辺の状況は・・・
野忽那島には、商店らしい商店はなく、週に2回ほど農協の店舗が開くのみ。それ以外には飲み物の自動販売機しかありません。そのため、基本的に食料品などは松山本土へ買い出しにいくことになります(生協やネット通販などは利用可能です)。また、現在は中島汽船が減便中のため松山へのアクセスが少し制限されています。そのため、利便性が良いとは言い難い状況となっています。別荘利用ならまだしも、住居として購入をご検討の方は、交通アクセスにもご注意ください。